HP投稿記事        2023423 中軽米重男

 アリー君のこと(その二)(岩手からの便り)

 

「アリー君のこと」

  昨年4月22日付投稿記事の表題を「アリー君のこと(その一)」とした訳は、その後何れアリー君からの便りが寄せられるであろうと予測しつつ、その内容等を踏まえ(その二)を投稿することを意図してのことでした。

  しかしその後、彼からの便りなどはありません。一方、彼とは共通の知人である静岡県在住のAさんを通じて昨年の暮れにアリー君の消息が届けられました。それによると昨年6月にアリー君の奥さんセヴィンチさんが亡くなられたとのこと。彼はさぞ相当落ち込んでいるであろうことは想像に難くありません。そこで、そのことについては、新年明け早々に挨拶を兼ねて彼に手紙(注)を送りました。

「その後のこと」

  昨年の投稿から一年が経過した今、アリー君からは依然として返信などはありません。

どうしたことか、と頻りと気になります。他方、Google等で検索してみるまでもなくトルコ(イスタンブール)と日本の距離は約9,000km程と遠く離れており、然も、昨今のコロナ騒動等々もあることから、所謂、彼の国と我が国の間の通信事情も困難を極めているかもしれないと想像したりもしています。

「物事の一区切り」

  因みに、私達は誰でも、物事には須らく、所謂、「切り、乃至、限」というものがあることをそれとなく認識しています。そして、それと対比として、「鳧(けり)」、即ち、物事の結末あるいは始末をつけるということも常に意識しています。

  今回は、如上の事情を背景とした物事の一区切りとして投稿させてもらうものです。一方では、その内に、”ひょっこり”と彼からの便りが届くかも、と期待し続けつつ。

 

(注)「彼宛の手紙」・・原文は英文・・

  アリー君、お元気ですか。

何はともあれ、昨年のセビンチさんの御逝去に対し、私と妻からの心からのお悔やみを申し上げたいと思います。

  この手紙は、所謂、新年の挨拶状ですが、ミニチュア・カレンダーを添えてみました。どうか日本の季節ごとの伝統的な色々な人形とか風景等を楽しんで下さい。

そして、新しい年が貴君にとって素晴らしい歳になりますよう、お祈りしています。

  なお、昨年20221月に貴君へ送った書簡のコピーを同封しました。何故なら、秋山さんと貴君との間の手紙の遣り取りから察して、昨年の私の手紙が例えばコロナの危機によるトルコと日本の間の郵便事情とかその他の理由で貴君の手元に届かなかった可能性もあることを危惧しているからです。

                                      敬具

20231月、

 

中軽米重男